【試乗】悪路でも驚異の自在っぷり! 最強のオフロードタイヤ「GEOLANDAR X-MT」

ヒドイ泥濘地がまるでキレイなオフロードのよう

装着タイヤ:ヨコハマ GEOLANDAR X-MT
装着サイズ:35X12.50R17 LT 121Q
装着車両:トヨタ タンドラ ラリー仕様

 ジオランダーシリーズのフラッグシップ「X-MT」が2018年秋に発売される。ラダーフレームのピックアップトラックやSUVなどヘビ-デューティ4×4用のオフロードタイヤで、昨年発売されたジオランダーM/T G003よりもさらに趣味性を高めたマッドテレーンタイヤとなっている。具体的には、オフロード走行やロックトレイルを楽しむユーザー向けに開発されたタイヤだ。

 タイヤは岩をイメージしたロックコンセプトでデザインされ、ロックコンセプトトレッドや、大型サイドブロックを採用してタフさを強調したものとなっている。トレッドデザインは、ラグパターン……泥濘地を走るのに優れた耕運機のタイヤのようなラグデザインを、ブロックに置き換えた「ラググルーブ・パターン」に進化させたもの。サイプ配置やブロック形状の最適化によって、ウエット路面でも硬い土の上でもエッジ効果によって高いトラクションを発揮する。

 構造も高剛性3プライ構造によって優れた操縦性と耐サイドカット性を備え、トレッド部も、ナイロンフルカバーのキャップレイヤーによって溝底のダメージがベルトに達するのを防ぐタフネス構造となっている。

 コンパウンドも専用設計で、摩耗に強いポリマー(≒ゴム)とグリップに優れるポリマー、カットやチッピングに強いポリマーからなるトリプルポリマーを開発。さらに補強材としてカーボンブラックを配合することで、耐摩耗性、耐カット性、ハンドリング性能、トラクション性能などさまざまな性能を高いレベルで実現しているという。

 試乗したのはトヨタ・タンドラのカスタマイズカー。と言っても単なるカスタマイズカーではなく、タフで知られるラリー「バハ1000」のサービスカーとして、昨年実際にコースを走った車両なんだとか。だから、なによりクルマの作りが良かったことを付記しておかなければならないが、それにしても驚いたのは泥濘地での乗りやすさだ。

 試乗コースは前日からの激しい雨で文字どおり泥濘地と化し、足を踏み入れるのも躊躇したくなるような状態になっていた。そんなコースをタンドラ+X-MTはいとも簡単に走って見せた。

 過去のつたない経験に照らし合わせると、泥濘地に足を踏み入れるとハンドルはほとんど効かず、どちらにハンドルを切っていてもわだち通りにクルマが進んでしまうか、泥の柔らかい方向に滑っていってしまう。そんな手に負えないと思われるような状況でも、X-MTを履いたタンドラは、不思議なくらいあっさりとハンドルを切った方向に進み、アクセルを踏むと力強く加速してくれたのだ。

 それはあたかも良好なダートを走っているかのよう。しかも、パワードリフト気味にリヤを振り出しても、抵抗の大きなフロントを軸にリヤがスライドするのではなく、豪快にクルマを斜め前に押し出してくれるのだ。途轍もないトラクション性能だ。“万能感”、そんな言葉が頭をよぎるくらい自由自在に泥濘地を走ることができる。

 たぶんロックトレイルでも相当な性能を見せるのだろう。普通では履けないサイズ、特殊なステージでこそ持てる性能を発揮できる特殊なタイヤ。その意味では超高性能なセミレーシングタイヤを、レーシングカーに履いて試乗したのに似ているかもしれない。その性能にただただ驚くばかりで話の着地点さえ思いつかないが、とはいえ、こんな超高性能オフロードタイヤがヨコハマのタイヤカタログにラインアップされたことは間違いないことを報告しておこう。

GEOLANDAR X-MT
サイズラインアップ(3サイズ)
40×13.50R17 LT 121Q/37×13.50R17 LT 121Q/35×12.50R17 LT 121Q

【詳しくはこちら】
問い合わせ:横浜ゴム株式会社 0120・667・520(受付時間 平日:9:00~17:00)

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